撮影・講評ともに、レッスンを受講してくれる方に
「ちえさんはピントに厳しいなぁ〜」と
言われることがあります。
確かに、必ずチェックするので
そう言われるのは無理もないです ^^;
改めて、「ピント」を調べてみると
こう書いてありました。(日本国語大辞典より)
① 写真機や目、眼鏡などのレンズの焦点。
② 物事のいちばん重要な点。中心点。
また、考えや気持ちなどが集中する一点。
①は読んで字のごとく。
大切なのは、②。
何を捉えたくて、何を伝えたくて撮っているのか
そこにピントを合わせることこそが、
"その一枚を撮る意味" だとも思っています。
ピントを必ず見るのは
合わせて撮るよう努力したり習慣化することが大切で
そうしないと、その精度は上がらないから。
講評レッスンでは写真を大きくしてピントチェック。
撮影レッスンでは撮ったその場でピントチェック。
(撮り直し可能な場合は再度トライできます)
ピントが合いにくい状況と合わせやすい状況を
知ってもらうためでもあります。
それをわかっていると、何を工夫すればいいのか
引き出しも増えてくるはずです。
あとは単純に、セオリーとして
ピントが合っている方が写真として美しいのは
間違いないと思います。
(意図してピントのない写真を撮る時以外)
SNSに載せたり、手のひらサイズのスマホで楽しむために
写真を撮っているという方には、
厳密にピントを合わせることは
もしかしたら響きにくいかもしれないですね。
ただ、みんながスマホで見ているとは限らないと思います。
私は家にいる時
デスクトップパソコンの大きな画面で見ることがありますし
スマホの何倍も大きい
タブレット端末で見るという方の話も結構聞きます。
他の人は意外と、自分が想像もしない環境だったりするものです。
この時代、写真をプリントすることなんてないわ〜と
思うかもしれませんが
自分のこととはいえ、明日以降のことはどうなるかわかりません。
写真用紙じゃなくても
フォトブックにしたくなるかもしれないし
わんちゃんねこちゃんを撮る人なら
写真データを使ってグッズ製作をする可能性も。
そういう時に必要な高解像度の大きな写真データは特に
意図したところにピントのある写真の方が
絶対的にいいと思います。
ピントが合っていない写真を
認めないわけではありません。
その瞬間、その人にしか撮れないものが写っていたり
ピントの良し悪しを超越する何かが伝わるものだったり…
(合っていなくても)素晴らしい写真はあります!
それは "結果的に" 得られるものであって
ピント合わせを疎かにして撮られたものではないと思います。
せっかく撮るなら、伝えたいことが伝わる写真を撮りたい。
ピントを合わようとするのは自然なことであり
ちょっとむずかしいからこそ、
努力したいところだと思っています。