誰も見たことのなかった風景のはずなのに
そのうち手のひらの中には
同じ風景が増えてきて
そうなると、だんだん飽きてくる。
SNS時代における
特徴のひとつでもあるかもしれません。
新しいものは
その瞬間から古くなりはじめるから
“新しい” を続けるためには
誰も見たことのないものを
ずっと求め続けなければいけなくなってしまいます。
時々、写真を撮るのが
というより、SNSに疲れてしまう人を見かけるのは
そのことが影響しているような気がしてなりません。
一世風靡した流行りのスイーツ
タピオカ
ナタデココ
マカロン
生キャラメル
美味しくなくなったわけではないのに
いつの間にか姿を見なくなってしまいました。。
定番スイーツとして残っているものもありますが
いつかは最先端で、流行っていたからこそ
古いと言われる。
それはちょっと寂しい気持ちになります。
いま新しいものが、残念ながら
いつかは「古い」と言われてしまうのは
"もの" や "こと" が
実際に古くなっているわけではなく
時が経ち、数多く触れることで
慣れて、飽きがくる。
人の心が古く感じてしまっているだけ。
できれば、流行ることなく
ずっと「定番」がいいです。
どの時代においても、誰に対しても
ストレートに伝わるもの。
いいものはずっと長く愛され続けます。
それは写真に限ってのことではないし
間違いないと思います。
私がいま撮った写真が、
家族や友人や自分の知らない人に
50年後も見てもらう機会があるとしたら
いつどの時代に見ても
古いか新しいかということは
気にならないくらい
純粋に、写っているものを楽しんでもらえる
写真でありたいと思います。